宝石のように美しく輝く小さな街「主計町」
日本海に沈む夕陽も確かに美しいけれど、どの場所でも同じように見えるし、風情もあまり感じられないのは私だけだろうか。
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「主計町」と書いて「かずえまち」。主計町茶屋街とも呼ばれる小さなエリア。金沢には宝石のような街があります。
浅野川大橋の手前でタクシーから降り、ぶらりと主計町の通りへとんとんとんと降りる。街の灯りに浮かび上がる風景よりも川面に映る対岸の灯りのゆらめきが、なんとも美しいのです。あぁ、この街は川面に近い街なんだなぁなんて、今更ながら気付いたりするんです。
晴れた日の夕方から夜に変わる時間帯のこの街の美しさは(個人的に)金沢一だと断言します。オレンジ色から紫色、濃紺から黒へと変わる空をバックに、だんだんと街が照明のオレンジ色に染まってきます。上品にライトアップされた中の橋を見ながら目当てのお店に向かう時、金沢っていい街だなぁと、毎回思います。
金沢一の鍋のお店に予約を入れて行こうか、はたまた、おもてなしサービスが絶妙な美味しい料理とワインを飲ませてくれる店に行こうか。お茶屋で遊べなくても、金沢弁を聞いて、おいしい料理を食べて、気持ちよく飲めるお店で楽しめます。お店の数はとても少ない街だけど、この街で飲むと自分の趣味が良くなったような気になってしまいます。
お店の方々(特に女性の皆さん)の接客が素晴らしいからなのですが。
※写真は一切の補正を加えておりません。