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フード&ドリンク

石川県のいろいろ珍味 05『金沢甘えび塩辛』

ちょっと小話


魚介類の下処理がちょっと手間だと感じることはありませんか。魚はさばいたり、甲殻類は殻をむいたり……。私は仕事の帰りに寄ったスーパーで魚コーナーを眺めながらも、今から調理するのは面倒だなぁと思い、別の食材を手に取ることがしばしばあります。

石川県を代表する水産物のひとつ「甘エビ」は刺し身にして食べることの多い、県民にとっては慣れ親しんだ食材。しかし鮮度落ちが早いため、産地以外だとそれほど頻繁には食卓に並ばない食材かもしれませんね。

たとえ産地でなくても、プリプリの甘エビを食卓に!
そのまま食べても冷酒にぴったりの肴になり、火を使わない料理へのアレンジも利く、優秀な珍味です。

プリッと新鮮、とろける食感 
まろやかな塩味で甘さ引き立つ
『金沢甘えび塩辛』


金沢港でとれた新鮮な甘エビを、能登の塩、純米酒、みりん、昆布エキスのシンプルな材料で調味、熟成させた塩辛。肝は使われていないのでクセがなく、年齢問わず食べやすい珍味です。

甘エビは生食のようにぷりっとしたハリがありつつ、とろける食感が楽しめる。まろやかな塩味が甘エビ本来の甘みを引き立てて、そのまま肴にしても、温かいご飯にのせても良し。玄米や雑穀米など、風味の強いご飯とも相性抜群。冷製パスタやサラダなど、冷たい料理へのアレンジもよく合います。

ここで簡単にできる、目にも鮮やかな一品のレシピをご紹介。薄くスライスしたカブに塩をふり、水分が抜けて柔らかくなったら、塩を軽く洗い流して水気を切る。その上に貝割れ大根、甘えび塩辛、ユズの皮やレモンなどを乗せて挟むだけ。調味料を加えずとも甘えび塩辛が野菜のうまみも引き出して、爽やかな味わいに仕上がります。

『金沢甘えび塩辛』アレンジ料理の画像

冷凍された商品は保冷剤と一緒に緩衝材で包んでもらえば、4時間ほどの持ち歩きが可能になる。金沢駅でも販売されているので、旅行の帰りに駅で購入して、自宅に持ち帰ることができるのがうれしいですね。

解凍後の賞味期限は、約10日間。

四角い小瓶の中で甘エビの淡いピンク色が透けるパッケージは、冷蔵庫の中で目に入るだけでも気分がよくなります。まずはそのまま肴やご飯のお供として。そして冷製パスタやサラダなど、アレンジレシピにも挑戦してみましょう。一瓶でいろんな楽しみ方ができる珍味です。

『金沢甘えび塩辛』パッケージ画像

きれいなピンク色が食欲をそそる。野菜の中でもカブや大根との相性はピカイチ!

『金沢甘えび塩辛』
1瓶1,620円(税込)内容量:100g

逸味潮屋 金沢本店
石川県金沢市西金沢2-168-1

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西口 千華

西口 千華

編集者/ライター

石川県金沢市在住。能美市で生まれ、豊かな自然の中で幼少期を過ごす。カナダ、バンクーバーへ留学した後、東京に移住。留学中は日本食文化の多様さを思い知り、東京では石川県の食に高い関心を向けてくれる人が多くいることを実感。2022年秋のUターン移住を機に「まだ知らないだけで、知ったらきっと好きになる石川県の味覚」をより多くの人に届けるべく、周知活動に取り組む。

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